急に亡くなった身内の銀行口座を見つけ出す方法
親が何も言わずに亡くなると、銀行預金や生命保険、株や不動産などの財産がどこにどれだけあるのか、すべて把握するのはなかなか難しい。
高齢の親の場合、株や不動産まで手を出している人は少数だと思いますが、銀行口座だけでもメインに使っている口座以外にあると大変です。
ネット銀行を使っている若い人が亡くなった場合、さらに大変になりますね。
新型コロナで医療の逼迫から、40代・50代の人が自宅療養中に急変して亡くなるケースも出てきているので決して他人事ではありません。
電子化の時代も「全店照会」なの?
亡くなった人の銀行口座の存在を全支店にわたって調べてもらえる「全店照会」が紹介されています。
しかしですよ、口座情報は本部の基幹システムで一括管理されてるはずなので、「全店照会」というのは少し不思議に感じました。
まるで「全店で調べる大変な作業」なのだと思わせたいのでしょうかねぇ。本気で全店で文書をチェックするなら、7000円どころでは済まないと思いますが。
今年7月から「生命保険契約照会制度」が開始
一方、生命保険では生命保険各社に一括で契約の有無を確認できる「生命保険契約照会制度」が2021年7月から開始されています。
こちらの方は3000円で、1回で生命保険各社の口座有無確認ができるのでいいですね。
銀行口座や証券口座も同様に一括で口座有無確認できるようにしてくれればいいのに。
もしもの時のために口座情報は残しておいた方がいい
口座確認はあくまで最後の手段なので、エンディングノートなどに口座の情報を書き留めておく方がいいです。
ネット銀行やネット証券の口座を持っている場合は特に必要になりますし、その合計額が相続税のかかる資産レベル(3600万円+α)なら遺族に迷惑をかけないためになおさら必要です。
先程も書いたように、新型コロナ(デルタ株)によって40代・50代の人でも準備する暇もなく容態が急変して死んでしまうかもしれません。
高齢の親に対しては、帰省したときにでもエンディングノートにまとめておくように言っておくといいでしょう。