節約はFIREに必要なスキル
先週、FIREは運用だけではなく、キャリアアップをしっかり見つめ直すことが第一歩だと説明しました。しかし、高年収を獲得したからといってFIREに達するわけではありません。むしろ、どんなに多く稼いだとしても「節約」を意識しない限りFIREどころか60歳まで働き続けることになります。
どんなに多く稼いだとしても節約を意識しないとダメだ、というのは流石に言い過ぎ。
節約しなくてもいいくらいにたくさん稼げばいいだけの話なのだから。
例えばベンチャーを起業して軌道に乗せ、その会社を売却すれば一財産を築け、早期リタイアすることができます。
ただし、それを「FIRE」と呼ぶべきなのかと言うとそれはまた疑問です。
そもそも「FIRE」は投資と節約がセットじゃないの?
というのも、アメリカにおける元々の早期リタイアといえば、起業して成功するとか、金融やコンサルなどでバリバリ働いたエリートがするイメージがあります。
それこそ、節約しなくてもいいくらいにたくさん稼いで、早期リタイア後も無駄遣いこそしないまでも節約は考えずに優雅に暮らすイメージです。
それに対して「FIRE」は、収入はそれほど高くはなくても節約しつつ投資に回して4%ルールの目標額を達成したら若くして早期リタイアするムーブメント。
求めているのは贅沢ではなく、自由。最初から投資と節約が前提というイメージです。実際に厳密な定義がどうなっているかは知りませんが。
もちろん節約なんて考えず、とことん高収入を目指して早期リタイアをするのもありでしょう。
「年収が増えても生活水準は現状維持」
元記事にあるように、毎年収入が増えていく人は、生活水準をそれに合わせてよくするのではなく、増えた分を貯蓄・投資に回すのが理想的。
生活水準を変えずに、節約の工夫によって支出を抑えられればなおのこといいですね。節約の工夫としては、例えば格安SIMに切り替えて通信費節約などが挙げられます。
でも、無理をするあまりにつまらない現役生活になってはいけません。何事もほどほどに。