老後移住におすすめの地方都市
老後の地方移住と言えば「自然豊かな田舎での悠々自適な暮らし」を思い浮かべる人が多いし、メディアでもその方が絵になるから取り上げがち。
格安で土地付き(さらには畑付き)の家が買えたら大都会の高い住居費を一気に下げることができると考えちゃいますからねぇ。
しかし不便さは老後どんどん負担が増していくし、車がないと困るし、プロパンガスなど高くつく要素もあります。
それらを覚悟せずに、いい所だけ勝手に想像して田舎に移住すると失敗が待っています。
老後の移住先はコンパクトシティがオススメ?
記事で示されている地方移住先のオススメ8都市は、大きすぎず小さすぎない地方の中核都市。
特に大都市の通勤圏内に入る岐阜市や奈良市は、気軽に大都市まで行ける利便性の高さもあります。
よほどの田舎好きではなく、ほどほどの便利さで大都会より安い生活費を目論むなら、地方都市がオススメであると以前から言ってきましたから、このオススメ都市はほぼ納得です。
さらにコンパクトシティを標榜している都市がオススメだとしていますが、多くの都市がコンパクトシティ構想を持ちながら、思ったように進められていないのが現状ではないかと…
コンパクトシティの落とし穴
コンパクトシティは、市全体がコンパクトシティになるのではなく、市の中心街に移住を促してそこにまとまって住むことで行政の効率化・街の活性化を目指すもの。
地方都市でも中心街の地価・家賃は高くなり、その外側・郊外は安くなります。
つまりコンパクトシティの便利さを享受するには中心部に住む必要があり、結果的に家賃は高くなります。それでも大都市よりも安いですけどね。更新料もないし。
賃貸で住み続けるならば、老後も元気なうちは地方都市の郊外で車ありの生活、その後に中心街に移り住む2段階移住がいいのではないかと。
元気なうちは車で色んな所にでかけられるメリットがあります。地方は車でないと行きにくい場所はたくさんあるので。
よく知らない都市への移住ならば、先ず郊外に移住してから中心街の中でもどこに住むのが良いのかをじっくり考えることができますしね。