「疑わしい取引」の分析にAI活用
マネーロンダリング(資金洗浄)などの可能性がある「疑わしい取引」について、警察庁は来年3月にも、人工知能(AI)を活用した分析を始める。年間40万件超の届け出から犯罪性が高いものを自動的に選別し、業務の効率化を進める。
マネーロンダリングなどの「疑わしい取引」の分析には人手も時間もかかってしまうので、それをAIで早く分析しようという試みはいいことですね。
記事だけ見ると銀行などの金融機関が「疑わしい取引」と判断したものを所管官庁に届け出し、それを集約した警察庁が分析すると読めます。
それだと金融機関が「疑わしい取引」と思わず、すり抜けているケースもありそう。
本当にAIの効果を発揮させるなら、金融機関が「疑わしい取引」を発見する段階から使った方がいいのでは?
最後は人間の勘と経験によるチェックは必要ですが、AIだからこそ見つけられるケースもあれば、より多くを網にかけられるわけで。
そしてそれを繰り返し学習していけば、AIも経験を積んでどんどん精度が上がっていきます。
まぁ振り込め詐欺の動きなどは、個人の口座に過去に関連がない個人からの多数の振り込みが突然現れるので、今でも即座に対応してストップかけて欲しいものですが。
脱税もAIで見つける時代へ
一方、国税庁は4年前に政務行政の将来像としてAIの活用を挙げています。
まだ導入決定してはいませんが、マネーロンダリング同様にAIを活用できる分野であることは間違いありません。
AIだけに任せてはいけませんが、人間と組み合わせることでお互いに補完関係でこれまで見逃していた脱税を摘発できるといいですね。