2021年は「ラク活(楽活)」元年?
2021年、私たちのライフスタイルはどう変化したか──それは、「売れたもの」が教えてくれる。消費者経済総研チーフ・コンサルタントの松田優幸さんが2021年を振り返る。
「2021年を総括するなら“ラク活(楽活)”の一年だったといえるでしょう。つまり“楽をすること”と“楽しむこと”が重視されました。
「ラク活(楽活)」という言葉が生まれているんですね。
どれくらい広まっているのだろう、とぐぐってみたら、見つかったのは消費者経済総研が今年の3月に「2021年は『ラク活(楽活) 』元年になる」と予想したプレスリリースくらい。
「今年の流行色」みたいに、流行を分析したのではなく、予想しつつ言葉を流行らせようと狙っていたのかもしれません。
ブルシット・ジョブはやめて楽しよう
もちろん、コロナ禍の生活の中で新しい楽しみを見つけようとしたり、無駄なのにやめらなかった仕事のやり方を変えるチャンスにもなりましたから、言わんとすることはわかります。
日本は「クソどうでもいい仕事(ブルシット・ジョブ)」が多くて、それが生産性を押し下げていますからね。
コロナ禍でそれを変革するチャンスにはなったと思います。それを「楽活(ラク活)」と言うと遊ぶイメージになるので、仕事の世界では嫌悪されるかもしれません。
セミリタイア生活はずっと「楽活(ラク活)」
思い返せばセミリタイアしてからの生活はずっと「楽活(ラク活)」をしています。
早期リタイア・セミリタイアはそもそも「(できるだけ)働かない・楽に働く」選択ですし、増えた自由時間をいかに楽しく過ごすかも大事なことです。
時間がたっぷりあるセミリタイア・ひきこもり生活を楽しく過ごせる術を持っていたからこそ、コロナ禍の自粛生活も楽しく過ごすことができました。
社会の環境や自分の環境が変化した時にも、「楽活(ラク活)」ですぐに楽しみを見いだせれば良いことだと思います。