『我慢して生きるほど人生は長くない』
逃げたいときは逃げていい。
辞めたいときは辞めていい。
自分が不快だと思ったことは遠ざけていい。息苦しさや生きづらさを抱え、我慢を重ねてきた人たちを長年サポートしてきた鈴木裕介医師が自分の心に素直になって、我慢せず生きる方法をお伝えします。
この本のタイトル『我慢して生きるほど人生は長くない』は、言いたいことがストレートに伝わってくる素晴らしいタイトルですねぇ。
日本人は「我慢」や「忍耐」が美徳とされてきました。いや、我慢・忍耐を強いる側の人間がそう思い込ませてきたというべきかな。
「若い頃の苦労は買ってでもしろ」という言葉があるが
「若い頃の苦労は買ってでもしろ」という言葉があるが、その言葉を作ったのは売る側の人間だ、というやつです。
そんな言葉で我慢・忍耐をし続けて苦しんできた人にとって、「我慢して生きるほど人生は長くない」という言葉は我に返る機会になるのではないかな。
もちろん生きていく上で我慢が必要になる場面はあります。でも必要以上の我慢はしない方がいい。
もしもそれで身体を壊してしまったら元も子もないですから。
「自分の価値観やルール」はすぐに定まらない
「自分の価値観やルール」を発見し、それを優先して生きられればベストですが、すぐに発見して定まるものでもないですね。
生きていく中で変化しながら定まっていくものですし、社会環境によって変えざるを得ないケースもあります。
またその価値観やルールは、他人と較べて優劣をつけたりするものではありません。
今の価値観が正しいのか、自分に合っているのかを常に疑うことも必要です。特に我慢を続けている時には疑うべき。
その結果「自分の価値観やルール」が定まって、それを優先して生きられれば幸せなことだと思います。