バターよりマーガリンが健康的?
マーガリンは長年、健康に悪いと言われ続けてきた食品だが、2018年以降の米国では、バターよりも健康的な食品になっている可能性を報告する論文が、「Public Health Nutrition」に11月2日掲載された。
かつては植物性油脂のマーガリンの方が健康的だと思われていましたが、水素添加油脂使用によるトランス脂肪酸の問題が言われるようになってからは一転して「マーガリン=危険」の論調が目立つようになりました。
日本では可塑性を意味する「plasticity」の誤訳から「マーガリンは食べるプラスチック」とのデマも広まっていたくらい。
バターのように硬いタイプより「タブやチューブなどの容器に入っている柔らかいタイプが最良の選択肢」とのことですが、日本ではチューブタイプはあまりみかけないのでもっと増えてくれるといいですねぇ。
パンに塗るだけなら柔らかい方が使いやすくていいので。
バターはマーガリンよりトランス脂肪酸が多くて危険?
ところがアメリカでも日本でもマーガリンメーカーは水素添加油脂の不使用でトランス脂肪酸の削減を進めた結果、今ではバターの方がトランス脂肪酸が多くなっているくらいだとか…
スーパーで売っているマーガリンにはどれも「トランス脂肪酸低減」「部分水素添加油脂不使用」などと書かれていて、かなり力を入れて開発してるようです。
そもそもバターに含まれる飽和脂肪酸はトランス脂肪酸同様に取りすぎると健康に悪影響があります。
飽和脂肪酸だけでなくトランス脂肪酸までマーガリンより多くなってしまうとはねぇ…
多くの日本人は日常でバターをそれほど食べてないと思いますけど、くれぐれも摂り過ぎには注意です。
バターvsマーガリンの戦いは終わるのか?
アメリカにおいてトランス脂肪酸を排除しようとした動きには、バター(酪農)業界のロビー活動が影響しているとの見方もあります。
そもそも、マーガリンに市場を奪われないようにする動きは100年以上前からあったとか…
トランス脂肪酸の低減が進んだので、バターvsマーガリンの戦いも終わりですかねぇ?
いや、また別の形で戦いが起きるのかもしれません。