人手不足が深刻さを増している裏で相次ぐ「早期・希望退職募集」の深層
日本たばこ産業(JT)が行っていた早期・希望退職の募集には計3102人が応募したそうで、これは従業員の4分の1に近い数だとか。
このうち46歳以上の社員は1169人とのことですが、辞めた後は大変そうです。
EV化のためにエンジンの技術者を減らして、EVのエンジニアの増やそうとしているのはホンダです。
DX化にしろEV化にしろ、パラダイムシフトによって必要とされる人材が変わるのはしょうがないですね。
まさに本来の意味の「リストラ(組織再編、再構築)」です。
一方で人手不足倒産のリスクも
その一方で、人手不足の声が聞かれる業界もたくさんあります。
必要とされる技術や資格・免許を持った人が足りてないミスマッチや、給与水準のミスマッチですかね。
2024年から時間外労働の上限規制が適用される運送業界は、人手不足倒産のリスクが高くなっています。
いやもっと給与を上げて集めろよ、と言いたくなりますが、クライアントが値上げに応じてくれないからできないってなるんでしょうねぇ。
一つの職種を定年まで続けられない時代
運送業界に若い人が入ってこないのは、給与水準が低くて大変なのが一番の要因だと思いますが、将来性への不安もあると思います。
需要が全く無くなりはしませんが、自動運転が進めば必要とされるドライバーの数は減りますからね。
エンジンの技術者が必要とされなくなるのと同様に、一つの職種のまま定年までの約40年間働き続けられると思うのは危険です。
もちろん、大企業の中でジェネラリストとして働き続けるのも難しい時代です。誰しもが「キャリアチェンジ」を考えておかなければなりません。
一つの企業でしか働いたことがなく「会社の肩書きだけがキャリア」と考えている人は苦労するかもしれません。