コロナ療養者に貧素な食事
国から支給される宿泊療養者の食事代は1食1500円までと規定されていて、実際に大阪府からホテルに支払われた食事代は1食あたり900円(1日2700円)と。
この時点でピンハネ(中間搾取・中抜き)が行われているけれど、弁当を配るだけなら1食900円でも十分なんとかなりそう。
1日500円程度の食費(自炊込みだけど)でやってる私から見れば、十分な金額に思えてしまうので。
その900円にすら遠く届かない食事(朝はパン2個等)だったので問題になっているわけですが、一体どんな額の契約になっているのやら…
ホテルだって経費がかかる
もちろん、ホテル側だって弁当を配布したり、ゴミを回収して廃棄するのにお金がかかります。
従業員がコロナに感染しないように対策もしなければいけないので、そこの経費は必要です。
それを宿泊費に折り込むのか、食事代に折り込むべきなのかはまた議論がありますが。
必要な経費があることを前提として、「この金額であれば宿泊療養者の食事メニューはこうなります」と確認しなかったのか?
あるいは、「この程度の食事を提供して欲しいが、いくらかかる?」と交渉するとか。
行政が「○○円でうまくやってね」とただ「丸投げ」にしちゃったのが一番の問題なのではないかな。
ホテル側も直接お金を払ってくれるお客ではなく、評判に直結しないからと適当にしすぎたのかもしれません。
「中間搾取」と「下請け構造」
日本の経済の問題点として、下請け構造の中でただ間に入って、ほぼ右から左へと「丸投げでピンハネ」するだけの会社があることが挙げられます。
『日本経済が低迷する本当の理由は「中間搾取」と「下請け構造」』
これが特に著しいのは、土木建築業界とIT業界です。行政からの発注が一定数ある業界では起こりやすいのかも?
こんな大変な時になぜピンハネをするのか?いやむしろこんな時だからこそやるのか?
末端にお金が行き届かないからデフレのままで経済がよくならない構造は、コロナ後もまだまだ続きそうですね…