「サワー飲み放題」より「ビール単品」がお得?
価格に対する材料費や原材料費の割合が大きい(原価率が高い)ということは、店の利益が少ないことになるので、客にとって“コスパがいい”ということになる。では、高い材料・原材料費をかけている店やメニューはどう見抜くか。
価格に対する材料費や原材料費の割合が大きい(原価率が高い)ほど、店の利益が少ない、つまり客にとっては得なんだという考え方でコスパを語る記事です。
いや飲みたいものを飲んで食べたいものを食べようよwと言いたくなりますけどね。
ホルモンやつくねは原材料費は安いかもしれないけれど、処理・調理に手間がかかっていることを無視しているし。
食べ放題・飲み放題の「元を取る」を原価(原材料費)で語る人もいますが、もうちょっとそれ以外にかかる費用を考えないものでしょうかね。
そもそも、店に損をさせるのが目的じゃないでしょうに。
酒の原価には「酒税」が含まれる
さて最初の「サワー飲み放題」と「ビール単品」の比較では、単純な原価率では測れない事情があります。
ビールは原価率が約30%と言っても、350mlあたり70円が税金(酒税)です。
真の原材料費は「仕入れ原価-酒税」なので、原価率はもっと下がります。
もちろんサワー(酎ハイ)にも酒税はかかっています。
ちなみにアルコール25%の焼酎70mlに280mlの水・果汁を加えて350ml・アルコール5%の焼酎を作った時の酒税を換算すると17.5円です。
サワーの原価率が低いのは税金が安いからという理由もあるわけです。
「原材料費が高いほどコスパが高くて良い」が真だとしても、税金を原材料費に含めてはいけませんよね。
食べたいもの・飲みたいものを最優先に
原価率の高さ・コスパだけを優先して、同じものばかり食べて飲んでではもったいない。
先ず自分にとって食べたいもの・飲みたいものは何かを優先して、その中でコスパの高いお店や注文方法を選んだ方がいいでしょう。
お店によっては、仕入れルートによって他店よりも原価率を低くできているケースもあるので、単純な原価率では判断しにくいですし。
そもそも、居酒屋等の業態ではお酒で利益を上げるのが一般的なので、「飲まない」が一番コスパ高いんですけどね…