月収12万円のパートに切り替えて「ゆるFIRE」
今回の相談者は、39歳独身、会社員の女性。仕事がハードなため、今すぐにでも月収12万円ほどのパートに切り替えて、これまで貯めた1,700万円を元手に生活したいと思っています。希望を実現するためにはどんなプランが必要でしょうか？
月収12万円のパートに切り替えるのを「（ゆる）FIRE」とか「早期リタイア」とかいう言葉を使うのは、この手の家計相談シリーズも「FIRE」のブームに乗っかりたいのでしょうか。
それについてはさておき…
ハードな仕事を辞めてゆっくりとしたペースで働きながら生きていきたい、という気持ちはとてもよくわかります。
独身で老後資金をある程度貯めてしまえば、それ以上あくせく働く必要を感じなくなるものですし。
でも「今の生活をできるだけ続けたい」を前提にすると、毎月5～6万円の赤字になる計算なのでそりゃ厳しい。
「生活費を抑えれば簡単ですよ」というアドバイスができればもっと簡単でしょうねぇ…
試算に入れるのはインフレだけでいいの？
FPの試算では「インフレ率0.75％」で計算しています。
これは昨今の状況からすれば低く見積もられている範囲と言えるかもしれませんね。
その一方で試算ではパートの収入は月12万円のままが続くらしい？
パートの時給が最低賃金上昇の影響を受けるとすれば、最近の上昇率3％程度でパートの収入も増えると考えていいはず。
日本人は長いデフレの影響でインフレを考えなくなっている以上に、賃金の上昇を考えなくなっているのかなぁ？
まぁ年金の受給額を含めて、先のことは読みにくいですから、試算はあくまで試算と思った方がいいですね。
プライマリーバランスの均衡がいいのでは
心や身体を壊す危険を感じながら働き続けるのはつらいし、かといって赤字の生活も不安がつきまといます。
ベターなのは基礎的財政収支（プライマリーバランス）が均衡した状態ではないかと。
どこまで収入を減らし、それに応じて支出をどこまで減らすのかは人それぞれになります。
自分の支出にあった、気楽に働けて長く続けられるちょうどいい仕事がないと成り立ちませんけど…
