本当に「早期リタイア=幸せ」なのか
最近、FIREのうち経済的自立は肯定しつつも、早期リタイアに対しては疑問を投げかける逆張り的な記事が目立ち始めました。
FIREブームも一巡・一段落したということなのでしょうか。
ただ、FIREムーブメントの原点を見ると、とにかく「働かない」ことが幸せと考えているとは思いません。
働き続けなければならない悪循環(いわゆるラットレース?)から抜け出したい、ではないかと。
その上で自分にとっての幸せの形が、働かないで遊ぶことの人もいれば、自分のやりたいことに時間を注ぐ人もいるわけで。
自由になる時間がなければそれは叶いません。
FIREを目指すなら、早期リタイア後の時間をどう使うのかをよく考えておくべきなのは同感ですが、働き続けることが正解というのもまた違うかと。
「年収300万円から」もFIREブーム一巡した証か?
一方、一気に増えたFIRE本の中には「年収300万円から」と言ったように、FIREの裾野を拡げる方向も出ています。
「毎年相当な金額を投資しなければFIREなんてとても無理!」と思っている人にも気を引ければ、新たな顧客獲得になりますからね。
FIREブームが元々興味を持つ層(既に投資をしていた層)を一巡して、より広い層をターゲットにしているのかな。
本当に「経済的自立=幸せ」なのか?
FIREの早期リタイアが幸せなのかに疑問を投げかける記事が増えましたが、経済的自立の方には疑問を持たないのでしょうか?
いや、お金なんていくらあっても困らないので、経済的自立できるにこしたことはないんです。
極端に言うと、経済的自立を達成するために、色々なものを我慢して切り詰めて投資に回すのは幸せと言えるのか?
FIREのためだ、と20代・30代をただお金を貯める・資産を増やすだけの生活で終わってはもったいない。
早期リタイアしてみたら暇でつまらない、となってもまた働くことはできますが、若いうちの時間は取り戻せません。
FIREを目指しているほとんどのの人は、自分の生活と投資のバランスを取っていると思います。
でも疑問を投げかけるなら早期リタイアの方よりも、取り返しがつかなくなりやすい経済的自立を目指す過程の方ではないかな。
若いうちからやっていた趣味を、早期リタイア後にもっと時間をかけてやる方が楽しい人生になるでしょうしね。