「税金」に無頓着すぎる日本人
<どんな税金を払っているか、その税金は何に使われているか。例えば10月1日にはたばこ税の増税もあったが、日本人は総じて税金に対する意識があまりにも低い>
日本人が税金に無頓着と言われるのは、多くのサラリーマンが所属する会社が計算して直接税の所得税・住民税を天引きして支払ってくれて、年末調整もしてくれて還付もしてくれるから、が最大の理由でしょうか。
私もサラリーマン時代は所得税・住民税の仕組み(各種控除等)はよく理解しておらず、フリーランス(自営業)となって自分で確定申告するようになってから、税金について理解するようになりました。
だから確定申告をしていないほとんどの人が税金(直接税)に無頓着と言えるかもしれません。
消費税には敏感
一方で、間接税では税額・税率が目に見える消費税には敏感です。少なくとも消費税増税がデフレ要因になってしまうくらいには。
でも税込みの総額表示しかなく税額・税率が見えにくい酒税やガソリン税などは、全体の価格のみ見てしまって、税金はあまり意識していないかも
たばこ税の増税があまり騒がれなくなったのは、喫煙率が16.7%まで下がったこともあるのと思います。
つまるところ、「税金がなかったらこの額で、払ってもらう税金はこの額」というのが明確に見えると意識が変わるのでしょうね。
所得税払ってないと「フリーライダー」に見える?
ちなみに、「国税庁レポート2022」によると、2022年度の国の税収とそれに占める各税の割合は、消費税が21.6兆円で最も高い税収を上げています。
しかし、FIREした人やセミリタイアで所得税非課税の人など、所得税払ってない人を「フリーライダー(ただ乗り)」と指摘する人もいます。
そういう人は、所得税が圧倒的に税収の中心だった時代を未だに引きずっているのかもしれません。
税金については、増税・減税はもちろんのこと控除の扱いなど細かく変更が加えられていて、知識のアップデートも大変なんですよねぇ。
今年度から始まった高校の金融教育で、税金の仕組み(特に確定申告)について教えた方がいいと思う一方で、その時の知識で止まってしまう怖さも残ります。
税金の仕組みを知ることによって、税金の使われ方にもっと意識が向くのが一番いいんでしょうけどね。