自賠責保険の積立金6000億円を借りたまま返さない財務省
このお金は、すべて「自動車・バイクを所有するユーザー = 国民」の積立金だ。財務省が返還しないために、2023年度からなんと自賠責保険が値上げされるのだ。
自動車やバイクの自賠責保険(いわゆる強制保険)の積立金から6000億円弱を借りた財務省が返さないために、なんと値上げされてしまうというおかしな話です。
積立金がそれほどあるなら値下げしてもいいんじゃないの?と思うくらいなんですが。
財務省は国民からいくらでも吸い上げればいいとでも思っているんでしょうかね。
官僚に狙われてきた積立金
自賠責保険の積立金は、本来事故で被害を受けた人に支払うためのもの。
でも「すぐに必要なお金ではない」と思うとそれを使いたくなるんでしょうかね。
最も酷かった積立金・特別会計の流用と言えば、グリーンピアなどに厚生年金保険の積立金を流用した問題です。
厚労省の年金課長が『厚生年金保険制度回顧録』で述べた内容が、酷すぎることでも有名です。
「将来みんなに支払う時に金が払えなくなったら賦課式にしてしまえばいいのだから、それまでの間にせっせと使ってしまえ。」とまで言っちゃってますから。
雇用保険(労働保険特別会計)の流用で有名なのは「私のしごと館」ですかね。
国債を発行すれば返せる
6000億円を返そうと本気で考えるなら、赤字国債を発行すれば返せるはず。
財務省としてはそれをしたくなくて、返済を先延ばしにした方が得と考えるのでしょうね。プライマリーバランスがさらに悪化しちゃうから。
自賠責保険の件は一般会計への流用なので、厚生年金の流用と較べればまだ酷い話ではないのですが、貸した金は返してもらわないと。
与党のみならず一部の野党もこれを追認しているのが恐ろしい。「一般会計が苦しいから」とまた同じような流用があるかもしれません。