2500万円の退職金を株式投資で「消滅」させた82歳男性
退職金2500万円を丸々株式市場で溶かしてしまったのかと一瞬思いましたが、中をよく読むとそうではなかったです。
税引前の退職金は2600万円、これを一括で受け取って所得税を引いた残りが2500万円以上。
そこから住宅ローン残高1200万円を支払って1300万円が手元に残り、これを株式投資(信用取引)で溶かしてしまったと。
素人が信用取引に手を出すなんて一番アカンパターンですし、ただの作り話の可能性を感じるくらい漫画みたいな話です。
息子がフィナンシャルプランナーなのに、どうして相談しなかったのか…
退職前の貯金はゼロだった?
退職時点で住宅ローン残高が1200万円もあったということは、貯金はほぼゼロだったということでしょうか。
貯金が一定以上あったなら繰り上げ返済した方がいいですから。
かなりの金額の家を買ったために、繰り上げをしてもなお退職時点でローン残高が1200万円も残っていたのかもしれませんが。
もしも土地の評価額だけで数千万円になるのであれば、家・土地を売るかリバースモーゲージで老後の生活はなんとかなりそう。
そのあたりの話は後編でも触れられていないのが残念です。
妻や息子に何も言わずに勝手に信用取引で1300万円を溶かしてしまったのだから、「居場所がない」ことが一番の問題でしょうけどね…
信用取引に手を出さなければ…
記事では退職金を一時金ではなく5年間に分けて受け取っていればこんなことにはならなかったと考えているようですが、5年くらいじゃ結局一緒じゃないかなぁ?
たらればを言うなら「株式投資・信用取引に手を出してなければ」を悔やんだ方がいいんじゃないかと。
金融教育を受けると金融トラブルに巻き込まれてしまう率が高くなるいうデータがまさにこれ。
金融庁の金融リテラシー調査、めっちゃおもろいやん。「金融教育を受けたけどリテラシーが低い人」は金融教育を受けなかった人と比べて突出して金融トラブルの経験率が高い。リテラシーが高い層でも金融教育を受けた層の方がわずかにトラブル率が高い。金融教育をしない方がマシという話になるのでは。 pic.twitter.com/UTpoUKBbB5
— 中田:‖ (@paddy_joy) 2023年1月2日
「自分でもできそう」「簡単そう」などと、わかった気になってしまうのが落とし穴ですね…
だからこそ家族に相談せずに自分だけの判断で突っ込み続けてしまったのでしょうから。
金融教育をするなら、お金の怖い面を強調して教えたほうがいいと感じます。