「ビッグマックが710円になるまでお金をばらまくべき」
なぜ日本経済は低迷をつづけているのか。駒澤大学の井上智洋准教授は「企業も政府も、投資せずに守りに入るデフレマインドに陥っている。これを打開するには、メタバースに積極投資してメタバース先進国になるしかない」という――。
1月18日の金融政策決定会合で、日銀は大規模な金融緩和策の維持を決定しました。
金融・株式市場へのバラマキを続けるということになりますが、これまでずっとやってきてもデフレマインドからの脱却はできませんでした。
だから政府が家計に直接給付するバラマキをすべきだというのが記事での主張です。
「ビッグマックが710円になるまで」というのはビッグマック指数で他の先進国と並ぶくらいまで、という意味ですね。
将来への不安から貯め込む人が多い?
新型コロナで行われた特別定額給付金の使い道の調査では、「貯蓄」が26.1%で2位に入っていました。
旅行や外食にはいけないからなのか、それとも将来への不安から貯蓄に回したのかわかりませんが。
家計に直接給付した方が経済への波及効果は大きいとは思いますが、将来への不安を軽減する政策もセットでないと。
アベノミクスの三本の矢の第3の矢(民間投資を喚起する成長戦略)が成功しなかったのが現状につながっているわけですし、新三本の矢の第3の矢は「安心につながる社会保障」でしたしね。
でもメタバースは期待薄
記事では日本経済逆転のラストチャンスとしてメタバースを挙げていますが、正直言ってメタバースは期待薄。
メタバースをVRで楽しむための機器が高いのはバラマキでなんとかなるとしても、それ以外のハードルも高いため。
面倒だし、長時間装着するのは大変ですしね。
マニアが楽しむものとして続くでしょうけど、日本経済逆転に繋がるようなインパクトがあるものではない。
何か一つにかけるよりも、バラマキによってさまざまな新しい文化・産業が開花すればいいと思いますけどね。