あやしい投資セミナーの共通点
コロナ禍の規制が緩和されつつあるいま、あやしい投資セミナーも復活している。ファイナンシャルプランナーの藤原久敏さんは「あやしいセミナーほど人間心理が研究し尽くされていて、魅力的に感じるので注意してください」という――。
催眠商法などの悪徳商法やマルチ・カルト団体にも言えることですが、試行錯誤して洗練された手法をうまく使ってくるので、魅力的に感じてしまうのものです。
ダメな手法を使っている団体は儲からないので、残っているのはうまくやっている団体。
豊田商事の残党がその後も悪徳商法をやっているように、ノウハウが継承されつつ洗練されていくから本当に怖いですね。
旬なテーマで不安を煽り即決を迫ってくる
「あやしい投資セミナー」の共通点として挙げられているのは、（少し前なら）「暗号資産」や「FIRE」などの旬なテーマで関心を引いたり、「老後2000万円問題」や「ハイパーインフレ」など不安を煽ってくると。
でもそれはあやしいとまで言い切れない投資セミナーでも煽ってるし、大手金融機関ですら煽っているので、あやしいと言うには決め手に欠けます。
「一緒にやろう」「共に成功しよう」などと雰囲気を盛り上げて、即決を迫ってくるのはさすがにヤバイ。
でもそこまでその場にいたら、雰囲気に飲まれずに拒否できない人の方が多いのでは…
投資詐欺のターゲットは現役世代へシフト
投資詐欺といえば、これまではお金を持っている定年後の高齢者がターゲットにされてきました。
退職金をもらって大金を持っていても、これまで投資経験がない人も多いですから。
しかし最近は40代以下の若い現役世代がターゲットにされているようで…
将来の不安を煽るにしても、「暗号資産」や「FIRE」などを切り口にするにしても、現役世代の方が刺さるでしょうからねぇ。
政府が「資産所得倍増プラン」を掲げるものだから、詐欺師にとってはビジネスチャンスになってしまうと。
現役世代は、購入できる金融商品が限られるiDecoだけにしておけば詐欺には合わないし、iDecoの中で何を選ぶかのセミナーなら安全だと思いますが。
それよりも、不安に対しては他の人の意見も見たり聞いたりして、バランスを取ることが大事ですね。
