楽天モバイル巨額詐欺事件の真相
楽天モバイルから25億円をだまし取った疑いで逮捕・起訴された元部長が、数百万単位の高級ブランド品を購入した妻に「裏金で全部処理する」などとメッセージを送っていたことがわかりました。
水増し額は100億円とみられる楽天モバイルの巨額詐欺事件。
業務委託先と結託して水増ししていた楽天モバイル元部長と妻とのやりとりは、しばらく経ってもうバレないと思い込んでいたからここまで派手に散財していたように見えます。
発注権限を持つ人間が業務委託先と結託してキックバックを得る手口は東京五輪の談合もそうだし、古典的でチェックが難しくもあるわけですが。
「ポストを用意」という形でキックバックする仕組みは当たり前に存在してますし…
不正を見聞きしても内部告発するのは4人に1人
会社に勤めていると、不正を見聞きする機会があります。巨額ではありませんが、実は私もありました。
こちらの調査によると、不正を見聞きしたことがある人は25.5%、そのうち内部告発したのは25.6%という結果だったそうです。
私が見聞きしたのも1位の「経費精算に関する不正」でした。他の社員と会議という名目で、派遣社員の女性と個人的に飲みに行った飲食代を経費で落としていたとか。
「下請けいじめ」はいじめられる側で体験してしまいました。
キックバックなど決済権を持つ上司がやっている場合は、告発しにくいのが現実でしょうね。
告発した人が逆に「裏切り者」扱いされるリスクがあるのが日本の企業ですし。
楽天モバイル事件は税務署が先に目をつけた?
今回の楽天モバイル巨額詐欺事件の場合、警視庁より先に東京国税局資料査察課が目をつけていたそうで、「常軌を逸した散財」が仇となったと。
キックバックは表に出せない金だからと税務申告をしないと、そこからバレる可能性があります。
やっぱり、警察よりも税務署の方が怖いんですよねぇ…