退職した中高年は「ひきこもり」予備軍
内閣府が平成30年度(2018年度)に行った「長期化するひきこもりの実態」調査によると、対象が満40歳から満59歳まででした。
今回おこなったひきこもり調査では、満69歳まで拡大しているようで、そのため「定年退職・早期退職したひきこもり中高年」も広義のひきこもりとしてカウントされているようです。
年金もらって自立して生きているのであれば、ほとんど家から出ない生活ではあっても、いわゆる「ひきこもり問題」とは分けて考えるべきでしょう。
問題になるのは、長期のひきこもり生活を続けていて、親が死んだら生活が成り立たなくなる、いわゆる「8050問題」に該当するようなひきこもりの人ですから。
ひきこもり問題ではなく孤独問題
ただしリタイアした中高年のひきこもりは、「ひきこもり問題」ではなく「孤独問題」としてとらえるべきです。
半数以上が配偶者がいながら「広義のひきこもり」と回答しているのですから、もしも配偶者が先になくなったり離婚したら、孤独な高齢者になるわけで。
かといって「外出を心がけろ」と言われても、外に出て人と会うとなるとお金が必要になってしまう。
少ない年金暮らしのため、お金がネックで外に出られずひきこもりになっている高齢者もいると思うんですよね。
お金がかからない地域のコミュニティにうまく入れればいいんでしょうけど…
私も「広義のひきこもり」の一人
もちろん私もリタイアして「ひきこもり」になっている中高年の一人に該当します。
コロナ禍でたまに会っていた友人とも会わなくなり、外出は週に2~3度の買い物と、たまに実家に戻るくらいという有様です。
他人と話すという意味では、ネットを介して話す(通話)しているので、まだ会話はあるほうですけれど…
「孤独上等!」であれば、一人を楽しむことだけ考えていけばいいですが、リタイアして孤独になるのを恐れている人は、リタイアする前に対策を考えておいたほうがいいですね。