シニア世代がやりがちな「年金を繰り上げ受給してNISA投資」
長生きする前提であれば、繰り上げ受給は損、繰り下げ受給した方が得になります。
ただ繰り上げ受給した年金を新NISAでうまく運用すれば、損得の逆転もありえそうです。
「シニア世代がやりがち」と言われると、流石にやってる人は少ないだろうとツッコみたくなりますが。
年3%以上で運用できれば逆転
ただ、実際にどれくらいで運用できれば得になるのかを試算している記事もありました。
こちらの記事によれば、90歳まで生きると仮定して、年3%以上の運用であればいいとしています。(年金額にもよる)
繰り上げ受給は年金額が減りますが、税金や社会保険料も減るし、場合によっては住民税非課税世帯にもなります。
その方が何かとお金がかからないのでメリットはありそう。
一方、新NISAで運用した利益は税金が一切かからないので逆転しやすいわけですね。
ただし、最初の記事が投資のリスクを問題視しているのと同様に、「精神面を考慮すると繰り下げ受給が無難」としています。
もしも資産が増えるどころか減ってしまう場面に出くわしたら、よほどの胆力がない限りは正常なメンタルでいられないでしょうからね。
インフレや年金額の変更まで考慮すると試算はさらに複雑に
現実にはインフレがあるし、インフレ率よりは低いですがそれにしたがって年金額も増額されます。
それらについて考慮すると、試算はさらに複雑になりそうです。
もちろん、60歳から新NISAだけでなく投資そのものを始めるような場合はもっと危険ですし、精神面に及ぼす影響は測りようがありません。
しかしながら、平均寿命が約67歳と言われる未婚男性については、元々年金は繰り上げ受給した方が損しない現実もあります。
それなら60歳から受給しつつ新NISAで投資もありかも…と思ってしまいました。
が、これは決してオススメできるものではありません。投資は自己責任でお願いします。