「富の最大化」ではなく「幸福の最大化」を目指す
お金は貯めることが目的ではなく、将来の自分が使うために貯めるものだというと、一見当たり前のことに思えるでしょう。しかし、この当たり前ができている人は、意外と少ないようです。
「老後に備えたお金」をしっかり準備した人の中には、備えたままで死んでいく人が多いなどと言われます。
これが「災害のための備え」であれば、「災害に遭わなくて良かった」で済む話ですが、老後に備えたお金は使わないともったいない。
しかし取り崩して減っていくのは不安になるもので、だから配当金・分配金で受け取った分だけ使う形が理想的に見えてしまい、「元本保証で高配当」を謳う投資詐欺も後を絶ちません。
「幸福の最大化」はどうすれば?
「幸福の最大化」を目指すべきだというのは同意です。
ただ、記事では資産の取り崩しのやり方について詳しく書かれていてとても参考になりますが、「幸福の最大化」については特に書かれていません。
不安に陥らない資産の取り崩し方法を実現すれば、不安がなく月々使えるお金が増えて幸福度アップの可能性が高まるとは思います。
しかしそのお金をどう使うかが「幸福の最大化」には欠かせません。
実は多くの人にとって、その使い途がはっきりしていないからこそ、使えないという現実もあるのではないかと。
使えるお金が少なくても楽しく暮らす
もちろん幸福は人によって違うので、明確な答えは出せません。
よく言われるのは「経験」にお金を使うほうがいいということくらいでしょうか。
逆に言うと、「幸福の最大化」にはわずかなお金でも達成できるのではないかと。
こづかい1万5000円でもこれなら乗り切れるか…… pic.twitter.com/EKdKl8ShkQ
— 円居挽 (@vanmadoy) 2024年6月5日
まぁこのケースは初期費用が相当いるのでは…と言われていますが。
増やしたキャッシュフローで自分の楽しみために使える時間を増やす、というのも「幸福の最大化」に資するので、使えるお金が多いにこしたことはありませんね。
私の場合は節約(貧乏)セミリタイアによって、自分にとって嫌な労働時間を減らし、楽しみために使える時間を増やしたわけですけれど。