「社会に生かしていただいているくらいの謙虚さをもって生きるべき」
たった300万しか稼げない人が年収1,000万稼げる人と同じ生活できると思ってることが勘違いじゃない?
— 不惑だった会計士 (@0fj3xW) 2024年7月12日
300万なんて社会に生かしていただいているくらいの謙虚さをもって生きるべき。 https://t.co/XJm7zL9a5I
X(旧Twitter)でちょっと炎上(?)しているポストです。
引用リツイート元の方は子ども4人で年収300万円らしいですが、ずっとそれで育ててきたわけではなく、失業したため今は年収300万円しかない状態だということ。
それをもって「たった300万しか稼げない人」扱いするのもどうかと思いますが、それでも1000万円の人と同じ生活ができないのは当たり前のこと。
同じ生活であるべきだと主張しているようにも見えませんが。
一方、後段の「300万なんて社会に生かしていただいているくらいの謙虚さをもって生きるべき」は、お前に言われる筋合いはないわ、と言い返したくなります。
年収300万円の人たちに支えられている社会
日本は社会に不可欠なエッセンシャルワーカーの賃金が安い傾向にあり、実は年収1000万円の人たちの生活は、年収300万円の人たちのおかげで成り立っているという見方もできます。
年収300万の人が作った米と野菜を、年収300万の人が販売するスーパーで購入し、時には年収300万の人が調理する外食チェーンで食事する。
— 僕@今年ベストは夜明けのすべて (@ika_0302) 2024年7月13日
年収300万の人が舗装した道路を走って出勤し、親の介護は年300万の人にしてもらう。
年収300万の人に生かしてもらってるのはお前じゃね? https://t.co/B2WWIzJLlV
年収300万円の仕事はいくらでも代わりがいるような簡単な仕事で、年収1000万円は代わりを簡単に見つけられない高度な仕事、と感じているのかもしれません。
ただ必ずしもその通りになってないのが現実の社会であり、またこの先はAIによって大きく変化する可能性が高くなっています。
現実問題として、建前は海外貢献の外国人実習生を便利な低賃金労働者として使って、様々なトラブルを起こしているのが日本の社会ですしねぇ。
私は「社会に生かしていただいている」気持ちです
現在、年収100万円以下のセミリタイア生活をしている私は、「社会に生かしていただいている」くらいの謙虚な気持ちで生きています。
ただそれは自分からそう思っているだけであって、「こうあるべきだ」と上から目線で言われるものではないです。
人間は全て弱者であり、それを生かすのが生存戦略である、と回答した伝説のアンサーが思い出されます。
「弱いものは淘汰されても仕方ない」的な考え方に対する伝説のアンサーと呼ばれてるこのテキスト、最高だなhttps://t.co/UPHJxx3pW9 pic.twitter.com/W71eeo9ewT
— 平泉康児/編集者 (@hiraizm) 2021年3月19日
今は年収1000万円の人だって、いつ病気や怪我によって年収ゼロの社会的弱者になってしまうかわかりません。
謙虚な気持ちをもって生きるべきなのは、年収に関わらず全員だということです。