貯金2000万からのセミリタイア継続中

40代・貯金2000万円で無謀なセミリタイア生活を始めて5年以上継続中。気がつけば50代に…

平均的な生活では満足できない人の老後戦略は

将来の年金が多いパワーカップル

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「パワーカップル」の正確な定義はありませんが、年収1000万円以上の夫婦をパワーカップルと呼ぶことがあります。夫婦の双方が会社員または公務員の場合、65歳以降に二人分の老齢基礎年金と老齢厚生年金を受給できるため、豊かな老後生活を送れる可能性があります。

2人とも平均年収500万円だった夫婦の合計年金は手取りで26万円~28万円なので、高齢無職夫婦世帯の平均支出を上回り、貯金を取り崩さなくても普段の生活には困らない、となります。

本当にそうでしょうか?

世帯年収1000万円でほとんど貯金をせずに生活をしてきたのであれば、毎月の生活費は50万円以上だったと考えられます。

そんな人が平均的な支出まで生活レベルを落とせるのか?という点を考えるべきではないかと。

子育てや住宅ローンに使っていたなら

世帯年収1000万円で手取り700万円以上あったとして、子育て(学費や仕送り)でお金を使っていたり、住宅ローンの支払いがあり、夫婦2人の生活費はその半分以下であったというなら生活レベルは大きく変えずに済みます。

もちろん住宅ローンは老後までに支払いを終えていなければなりませんが。

購入した住宅にもよりますが、都会の好立地マンションを買っていたならば、いざとなったら売って現金に変える手段もありますね。

まぁ現実的に考えると、それなりの企業のサラリーマンや公務員だったら、退職金で2人合わせて数千万円になりそうですけど。

老後もいい生活をしないなら

年金生活に入ったからといって、すぐに生活レベルを落とすのは難しいもの。

現役時代は余裕のある世帯年収でいい生活をしてきたのであれば、老後もその生活を続けたいと思うでしょうし。

生活費が多い人は老後資金を多めに見積もっておかないとならないし、逆に生活費が少なくできる節約家であれば老後資金は少なくても大丈夫。

誰しもが平均的な支出で生活するものとして考えるのは間違いです。

現実には、現役時代の生活費が多かった浪費家は貯金ができておらず、生活費が少なくできていた節約家は貯金がしっかりできていて、後者の方が老後のお金の不安は少なく過ごせるでしょう。

50代のうちから徐々に生活レベルを下げつつ、老後資金を増やしておくのがいいですね。

ESSE (エッセ) 2024年8月号