お金を使えないお金持ち「タイトワッド」
ミシガン大学のマーケティング教授であるスコット・リック氏は、タイトワッドの研究に長年取り組んでいます。リック氏は著書「Tightwads and Spendthrifts(タイトワッドと浪費家)」の中で、タイトワッドがお金を使うのをケチるのは貧しいからではなく、むしろある程度裕福で貯蓄額も多い人ほどタイトワッドになりがちであると指摘しています。
「お金持ちはケチ」を一般化するのはどうかと思いますが、お金持ちの中には「浪費をしない」というレベル以上の「ケチ」な人がいるのは間違いないです。
それを「tightwad(タイトワッド)」と言うのですね。日本語で「けち」と訳すと、貧乏からケチな人まで含むので「守銭奴」とかの方がしっくりくるかもしれません。悪い意味が含まれすぎですけれど。
経済的に不安な状況の経験がそうさせる
リック氏によると、タイトワッドは経済的に不安な状況を経験しており、その不安からお金が使えないと。
私も30代でフリーランス(実質無職)になってから経済的に不安な状況に陥った経験があり、その頃からケチに拍車がかかったと思っているので、納得できます。
今はもちろん別の不安(将来の不安・老後の不安)が常にあるからさらに使えなくなっているわけですが。
一旦使ってしまうとタガが外れないか不安
また「いったんお金を使い始めると止められなくなるのではないか」という不安についても指摘していますが、これも私は経験してきたことです。
無職で経済的に不安な状況を脱して多少余裕のある状況になっても、生活レベルを上げすぎるのは怖かったです。
そしてセミリタイアした今も同じかそれ以上に生活レベルを下げている状況です。
そういう意味では自分もタイトワッドなのか、いや大してお金は持ってないからただのケチ・守銭奴と言った方がいいのかな…
お金を使うことがストレスになるのであれば、あまり使わないのが健康的でしょうけど、食べ物や空調などにはしっかりお金を使って健康的で過ごさないといけないですね。