SNS型投資詐欺の裏側
大阪市を拠点とするSNS型投資詐欺グループを巡る事件で、逮捕された92人のうちの1人で、SNSで不特定多数にメッセージを送る「打ち子」だった20歳代の男性が釈放後、取材に応じた。グループでは、インスタグラムで投資に関心がある人を探す役割とLINE(ライン)で情報商材を勧める役割を分担し、商材の売上額を競っていたという。男性は「だましているのではなく、営業をしている感覚だった」と語った。
「正午から21時までの勤務で残業なし、マニュアル完備で月60万円以上も可能!」という求人ができそうな、一見ホワイトな職場に思えてしまいますねぇ。
もちろん犯罪グループですから、個人情報握られていたりすると何されるかわからないわけですが。
オレオレ詐欺など劇場型の特殊詐欺でも、かなり組織的でマニュアルがあり残業が少ない職場だったというニュースがありましたが、どうして日本では真っ当な職種の方が長時間労働でブラック化してしまうのか…
「経済的に苦しかったが、投資で成功した」という設定
またメンバー間で共有されていたノウハウの一例として「経済的に苦しい人には『同じ境遇だったが、投資で成功した』という設定にする」が挙げられていますが、やはりこれは定番なんですねぇ。
節約・貯金系の記事でも、「赤字〇〇万円から貯金〇〇万円を達成!」という記事をよく見かけます。
「簡単に儲かる」「自分にもできそう」に見えるのが重要だし、逆にそれが落とし穴だということ。
経済的に苦しい立場だと冷静な判断ができなくなるものですが…
SNS型投資・ロマンス詐欺は急増
警察庁が5月に発表したデータでは、SNS型投資・ロマンス詐欺は増え続けています。
SNSで知り合った異性から投資話を持ちかけられるケースもあるので、この2つは絡み合っていますよね。
SNS型投資詐欺もSNS型ロマンス詐欺も、被害者の年齢は男性では50~60歳代が半数超だということで、他人事だとは思わない方が良さそうです。