南海トラフ臨時情報を問う
南海トラフ地震の臨時情報「巨大地震注意」は一週間で解除となりました。
対策については「日頃からの地震への備えを再確認して」「避難経路を確認すれば海水浴をしても問題ない」というレベルであって、臨時情報が出ていた間に地震が起きる確率がめちゃくちゃ高くなっていたわけではありません。
ただ東海道新幹線で速度を落として運転したり、閉鎖した海水浴場があったりと観光業では影響が出てしまいました。
「もしものことがあったら(非難される)」を考えざるを得ない立場の人は大変ですね。
実際には日本のどの地域においてもいつ大地震が起きるかわからないので、南海トラフの被害が想定される地域に限らず、常に「もしもがあったら」を考えないといけないはずなんですが。
災害備蓄をする余裕がない人はどうする?
臨時情報を受けてスーパーからペットボトル入りの水がなくなるなど、普段から準備をしていない人も多かったようです。
その予行演習になったという点では良かったのかもしれませんが、そもそも普段から1週間分の食料や水を備蓄できるのは、ある程度金銭的に余裕がある人だけだとの指摘もありました。
たしかに、1週間分を備蓄するのは置き場所という点でも余裕が必要です。
政府は「最低3日分(できれば1週間分)」としているので、3日分でもいいとは思いますが。
また、いかにもな災害備蓄用品である必要はなく、普段から食べている缶詰・レトルト食品・インスタント食品などのストックがあればいいんですよね。
あくまで最悪の想定
最悪の自体を想定したのが1週間分だと思われます。
一方、政府が出した南海トラフ巨大地震の被害想定も、「歴史上最大」を超える「考えられる最大」で、最初の記事にあったようにやりすぎレベルです。
なので3日間でも十分だと思うし、完璧な自助にはこだわらなくてもいいんじゃないかと。
できる範囲でやればいいし、全員がきっちり備蓄をできない想定で自治体(公助)が備蓄も準備しているわけで。
運悪く公助が届かなかった時に、本人が「自己責任」を感じればいいだけのことでしょう。