貯金2000万からのセミリタイア継続中

40代・貯金2000万円で無謀なセミリタイア生活を始めて5年以上継続中。気がつけば50代に…

長生きする可能性にかけて年金繰り下げ受給はギャンブル?

早く死ぬリスクを考えると年金は65歳からもらうのが最善

president.jp

公的年金の規定の受給年齢は65歳からだが、70歳からなど「繰り下げ」制度を利用している人も2%ほどいる。年金についての著作があるファイナンシャルプランナーの浦上登さんは「80歳を超える平均寿命を考えると、金額が4割増え、約12年で元が取れるというのはメリットだが、繰り下げにはさまざまなリスクがある」という――。

老後のお金の話になると、金融機関やフィナンシャルプランナーは「人生100年時代」「老後2000万円問題」で長生きリスクを煽るのが定番となっています。

老後2000万円問題」は、65歳から95歳までの30年間、毎月約5.5万円の不足が生じ続ける想定の話ですから。

その対策として、繰り下げして年金受給額を増やすのが最も有効な手段となるわけですが、この記事では「早く死ぬと損」だと繰り下げリスクの方を煽っています。

じゃぁどうすればいいのさ…という感じになりますねぇ…

長生きができなかったらお金のリスクはない

記事では、繰り下げ受給をしないのは「長生きができないときのためのリスクヘッジ」だとしています。

繰り下げ受給を選んだのに長生きができなかった場合、損得で考えれば損ですが、お金がなくなって困るリスクはありません。

長生きしてしまった方がリスクはあるわけで、そもそも年金は長生きに対する保険の意味合いがあります。

また「定年退職後、思うように稼げないときのためのリスクヘッジ」という点においては、例えば65歳から働いてみて思うように稼げなかったら、その時点で方針変更して66歳から受給を開始するということも可能です。

思った通りに進まない時のプランBを考えておく必要はありますが、最初からそうだと決める必要もないですね。

繰り下げ受給は柔軟な対応で

繰り上げ受給は「自分は70歳からもらう」と決めたらそれで固定されるわけではなく、66歳以降であれば1ヶ月単位で自由に選ぶことができます。

自分のその時の収入や健康状態によって、柔軟に対応すればいい。

繰り下げている間に余命宣告を受けた場合なら、65歳(もしくは5年前)から年金を受け取っていたと仮定して、さかのぼって年金を一括で受け取ることもできます。

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保険とギャンブルは仕組みとしては同じであり、年金は長生きする方に賭けたギャンブルと言えるかもしれません。65歳までに死ぬと大損ですから。

ただ(掛け捨ての)保険と考えるとそれは当たり前のことなので、早死で損をするリスクを過大に考えて行動するのはどうかと。

65歳でもらうのが正解、という話ですから、「自分で選択して損をするリスク」を避けるという意味では正しいのかも。

週刊エコノミスト 2024年8月6日号