「弱肉強食的な競争」はしんどい
この20〜30年ほど、日本の「競争社会」の負の側面が注目を集め、「競争は格差を拡大するのでよくない」「競争はしんどい」といったイメージが広がっています。ただ一方で、「いっそのこと競争はなくしたほうがいい」と言い切れるかというと、それもまた疑問に思う人が多いでしょう。
経済の中で弱肉強食な部分があるのは事実であり、日本では競争と言えば「弱肉強食的な競争」に注目され、しんどいイメージが強いとは思います。
だからといって競争がないのがいいとか、逆に競争はあればあるほどいいというものでもなく、両極端な議論にすべきではないですね。
公正な競争が必要であることと、格差が拡大し続けないような税制・再分配制度が必要だとは思いますが。
自然界は弱肉強食ではない
弱肉強食と言えば、自然界の摂理として語られがち。
捕食者と被捕食者がいるのでそう見えますが、自然界は「弱肉強食」ではなく「適者生存」だ、というYahoo!知恵袋の回答が有名です。
そして人間社会の本質はどちらかと言えば「協働」であると。
極端に代謝を落として生き残るナマケモノ
一方、自然界の中では、極端に代謝を落とした生存戦略の例としてナマケモノや深海生物を挙げています。
ナマケモノは英語でも怠惰・ものぐさを意味するSlothで、あまりいいイメージがないかもしれませんが、自分なりの生存戦略で生き延びてきた種ということ。
「代謝を落とした生存戦略」は、まるで「支出を抑えた節約生活」のようですね。
つまりナマケモノのように生きるのも一つの生き方であり、現代が弱肉強食の競争社会であったとしても、積極的に競争には加わらず、ナマケモノのように生きていくのもまた一つの生存戦略と言えます。
決して怠けたいという意味ではありません!
だらけた生活を続けたい気持ちはめちゃくちゃありますけどね…