「米がどこにもない」
スーパーの棚から米が消えてしまう事態は、私がよく行くスーパーでもみかけました。
ただ店によってはあった(先週の話)ので、全くなくなっているわけではないようです。
農水省は民間在庫があることを知っているので、それが店頭に並ぶまでのタイムラグの問題と受け止めているのでしょうね。
「パニック購入」する人のせい?
長期的にはずっと米の消費量は減っているので、それに合わせて米の生産量も減らしてきた経緯があります。
ただ今年はインバウンドの急増で需要が増えた影響があるようで。
ただ、スーパーの店頭で米が売り切れになるのは、「米がなくなるかもしれない」「今買っておかないと」とパニックになって買い溜めしている人のせいではないかと。
コロナ禍でトイレットペーパーなどが店頭から消えたことがありましたが、これも「パニック購買」した人がいたためで、その割合は実は少ないようです。
「強くパニック購買」は5.8%、「弱くパニック購買」が15.8%となっていますが、今の流通は過剰在庫を減らす傾向なので、一時的に店頭から消してしまうには十分。
売り切れになっている様子を見て、「少し多めに買っておこう」と考える人がいれば輪をかけてしまいます。
玄米ならともかく、精米した白米は本来日持ちしないので買い溜めするものではないので、スーパーも在庫を最小限にしていたでしょうし。
平成の米騒動を知っている身なので
30年前の「平成の米騒動(1993年米騒動)」は、1994年の年明けに店頭から米が消え始めるなど、レベルが全然違うので「令和の米騒動」と騒ぐほどでないですね。
むしろそうやってメディアが煽ることで、「パニック購買」する人を増やしているのでは。
平成の米騒動の時には、6月には沖縄産の早場米が出回り始めたそうで、一部の地域では8月から早場米が流通しはじめていて、じきに沈静化するという農水省の推測通りになるでしょう。
しばらくお米の値段は高くなるかもしれませんね。それが農家に還元されるのであればいいのですが…