孤独死した人は半年て3.7万人
警察庁は、ことし1月から6月までの半年間に、全国の警察が遺体の検視や調査を行った10万2965人について、年齢や居住の状況を調べました。
このニュースの基となるデータは、こちらの「警察取扱死体のうち、自宅において死亡した一人暮らしの者」だと思われます。
半年(上半期)のデータですから、3万7227人の2倍の約7万人が1年間で孤独死していると推測されます。
日本の年間死者数は157万人くらいなので、一人暮らしの人の孤独死は4.5%くらいですかね。
1日以内に見つかった人は孤独死・孤立死とはしないとするなら、半年で2万2452人、年換算で約4.5万人となるため、2.8%程度になります。
一週間以上放置された人は半年で1万436人
1か月以上放置された人が半年で約4000人いることも驚きですが、気になるのは一週間以上放置されるようなケースです。
警察庁のデータでは、経過日2~3日が7,380人、4~7日が4636人、8~14日が3266人、15~30日が3234人となっており、31日以上の3936人を合わせると、一週間以上経過していたのは1万436人ということ。
年間約2万人が、発見まで一週間以上経過の孤独死をしているとなるわけで、割合で言えば少ないけれど、数字で見ると多く感じます。
私も他人事ではない立場なので…
単身世帯が増えている以上、孤独死は今後も増えていく
日本で最も多いのは単身世帯となり、それは若者が結婚しないからだけではなく、単身の高齢者世帯も増えているためです。
そのため、今後も孤独死・孤立死が増えていくのは確実です。
放置期間が長くなればなるほど、警察の検死が難しくなるし、その後の処理も大変だし、賃貸物件なら事故物件扱いになったりとコスト・損失が発生します。
それを減らすために孤独死・孤立死対策は必要ですし、警察庁が定常的にデータを提供することで、対策が効果を上げているのかがわかっていいですね。