「お金が貯まらない節約家」が生み出される原因
お金を貯めるにはどうすればいいのか。消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんは「安さとはただの錯覚だ。客の金銭感覚をバグらせる“お得感”には注意してほしい」という――。
ことわざで「安物買いの銭失い」言われるように、安く買えさえすればと考えるとかえって損になると戒められています。
実際に「お金が貯まらない節約家」が大量に生み出されているかはわかりませんが、「安く買う」方法は単純な割引きだけでなく、今はポイント還元もあるため複雑になっています。
ポイントにつられて購入してしまうタイプの「お金が貯まらない節約家」にならないように気をつけたいですねぇ。
「一生モノ」で高い買い物
「安物買いの銭失い」の逆パターンは、高いけれど長く使える、いわゆる「一生モノ」を買うこと。
ちゃんと長く使えばいい買い物(トータルで見ると節約)だったとなりますが、実際に使った場合の話であり、買った時点ではまだ確定していません。
安物買いだって、すぐに壊れたり使えなくなるから銭失いになるのであって、運良くそうならなければ、結果としては最高の買い物となります。
売る側は「一生モノ」という言葉で、高い買い物をさせようとしていると理解しておくべきでしょう。
リセールバリューを意識した買い物は?
「安物買いの銭失い」の逆パターンでは、「リセールバリューを意識した買い物」もあります。
メルカリなどネットフリマが普及したことで、この意識が高くなったと言われています。
ただし、売る時に想定していた価格で売れる保証はないし、傷をつけたりしたら価格が下がるリスクもあります。
残クレで車を買うのも同じことですが、一見安く見えても落とし穴があることを理解しておく必要があります。
それでもミスをしてしまうことがある
とは言え人間ですから、誰にだってミスをしてしまうことはあります。
私も節約したつもりが買い間違えしたことは数知れず。パソコンパーツやガジェットの買い物で多いですねぇ。
「安いのには何か理由がある」と考え、よく吟味して買わないといけません。(戒め)
「50%オフ」だって、そもそも元の値段で売ってないケースがあるのはよく知られていますし。
よく吟味した上でいい買い物・節約ができると、とても楽しいんですけどね。