退職理由に「一身上の都合」はダメ?
退職理由に「一身上の都合と書くのはNG」と言われたという投稿が最近、Xで注目を集めました。弁護士ドットコムにも、退職理由の書き方について、さまざまな質問が寄せられています。
退職理由に「一身上の都合と書くのはNG」なのか、に対する弁護士の回答は「退職届に退職理由を書く義務はない」。
これは有給休暇届けで「私用のため」と書くのはNGだという言説と同じですね。
むしろ有給休暇の場合は、プライベートに立ち入ったことを聞く事自体が違法となりますし。
もちろん、理由をはっきり書かないからという理由で退職や有給休暇を認めないのも違法です。
こんなんだから退職代行業者が成立してしまうわけですよねぇ…
会社側が慰留したいのはわかる
もちろん、会社側(上司)が本当の退職理由を聞き出して、それを解消できて慰留できるのであればそうしようとする(良心的な会社・職場)もあると思います。
その場合は、「一身上の都合と書くのはNG」ではなく「ちょっと話聞かせてよ」と、個人的に聞き取るものだと思いますが。
会社によりますが、部下から退職者を出すと上司の評価が下がる場合は、それが上司にとって必要な行動になりますし。
厚生労働省の『令和5年雇用動向調査結果の概況(pdf)』によると、令和5年の1年間において転職入職者が前職を辞めた理由を聞いた質問では、「職場の人間関係が好ましくなかった」が男性9.1%・女性13.0%となっています。
待遇面なら上司に言えるかもしれませんが、人間関係は言いにくいもの。特にその原因が上司なら絶対に言えないでしょう。
FIREする時の退職理由は
FIREで早期リタイアする人は、退職時にその理由を「FIREするため」と書いた人はどれくらいいるのでしょうか。
上司や同僚がFIREに好意的であれば言えるかもしれませんが、それがわからないのであれば下手に明かとどう思われるかわかりません。
日本においては、やはり適当な理由をつけて辞める人が多いのではないかと推測します。
理由は「一身上の都合」でいいんですしね。