免許返納をテーマにしたアンケート
アンケートでは、60代以上の回答者の82.1%が現時点で「返納していない(返納予定なし)」と回答。また、返納していない70歳以上の親・祖父母のいる家族による「返納させたい」との回答が半数未満(44.1%)にとどまり、「わからない」が35.4%にのぼるなど、「返納させよう」一辺倒ではない状況がうかがえます。
高齢者は「今まで(大きな)事故を起こしてないのだからまだまだ運転できる」と考え、家族は「返納させたい」と考えるかと思いきや、「返納させたい」は半数未満にとどまっています。
クルマがないと不便だという親の環境をよくわかっているからでしょうか。
返納した場合の代替手段が整えば変わってくるということかもしれませんね。
事故率が高いのは若者
返納したくない人の意見で、「若者でも事故を起こす」というのはごもっともで、むしろ若者の方が事故率は高い。
原付以上運転者10万人当たりの交通事故件数において、75~79歳よりも25~29歳の方が多いのですから、そりゃ70代ならまだまだ運転できるという意識になるでしょう。
85歳以上ですら、20~24歳のよりも少ないくらいですし。
ただし、死亡事故については85歳以上が最も高いので、80代に入ったら免許返納を考えてもらいたいところです。
自動運転が普及するのが一番か
免許返納をしやすくするには、やはりその代替手段が必要です。
地方ではバスが撤退を余儀なくされるため、タクシー(ライドシェア含む)が安く利用できるとかですね。
最もいいのは自動運転車の普及でしょうけど、この10年以内に広く普及するとはちょっと考えにくい(一部のエリアで実用化するレベル)。
団塊の世代が80代に突入する5年くらいからしばらくは、悩ましい状況になるでしょうね。
私が80代になる頃には自動運転車が普及しているのかどうなのか…80代になる前に死んでいる可能性も高いですが…