衆院選公約比較・医療保険制度編
第50回衆議院議員選挙、私は昨日期日前投票を済ませてきました。
今回の選挙においてあまり争点にはなっていませんが、現役世代の負担を減らすために高齢者の医療費の自己負担をどうするかという問題があります。
与党・自民党は「高齢者医療費の負担の在り方を検討」と具体的な数字は盛り込んでないものの、日本維新の会や国民民主党は後期高齢者の自己負担割合を増やすことを公約に盛り込んでいます。
後期高齢者の自己負担割合は増やす方向
後期高齢者の自己負担割合は、2022年10月から一定の所得のある高齢者については1割から2割へと引き上げられ3段階になっています。(現役並み所得者は3割)
この2割の対象をさらに広げる(住民税非課税世帯以外など)可能性は十分ありそうですね。
薬にかかる保険負担を重く考えるなら、診療と院内処方の薬は1割・院外処方の薬は2割といったやり方もありかな。
日本の場合は、薬の出しすぎ(ポリファーマシー)による副作用も問題視されているので、それを含めて改善するなら薬の自己負担を増やすのはありかもしれません。
いきなり後期高齢者全員に自己負担3割を求めるような変更はしないでしょうけど、我々が後期高齢者になる頃には今よりも自己負担が多くなっていると覚悟しておいた方がいいでしょう。
医療費が高いから…と医者にかかるのをためらって、手遅れになるまで放置・我慢してしまうリスクも増えますが…
老後の3大不安の一つ「健康」の重要度が増す
老後の3大不安と言えば「お金・健康・孤独」ですが、後期高齢者の自己負担割合が増えれば、「健康」の重要度が増します。
お金が潤沢にあれば医療費不安は抑えられますし、孤独から病気になる可能性があるので、老後の3大不安は相互に作用するもの。
お金があまりない人ほど、健康と孤独により気をつけなければならない世の中になりそうです。