コツコツ積み立てた貯蓄2000万円を…
54歳の佐藤賢治さん(仮名)は、早期退職を夢見て貯蓄2,000万円を築いてきました。早く早期退職を実現したいと、投資をスタートした佐藤さん。順調な運用結果に味をしめた彼は、さらなる儲けを狙いハイリスクな商品に手を出してしまいます。最初は順調に利益を上げていたものの、相場の急変に翻弄され事態は深刻な方向に……。
「早く仕事を辞めたい」と財形貯蓄でコツコツ貯めた2000万円を、投資に回してみたらうまくいったものだから調子に乗って3倍レバナス(NASDAQ100 3倍ブル?)に全額投じて失敗したという話です。
うん、極端すぎてFPが助言するまでもない話ですね。創作するにしても、リアリティを考慮して欲しい。
落とし穴ではなく自ら崖を登っただけ
こういう話で「落とし穴が待ち受けていた」などと表現するのは全く違う。
素人には気づきにくいトラップであれば「落とし穴」でいいのですが、3倍レバナスはハイリスク・ハイリターンなのははっきりしているわけで。
なだらかな山道を登るコースでは時間が足りないからと、急坂どころか危険な崖に挑戦して滑落したという話でしかありません。
そもそも「知人が投資で100万円を1億円にした」という話を聞いて投資を始めたのであれば、同じように100万円でやってれば良かったんですよねぇ。
100万円をレバナスに突っ込んだとしても、マイナスになったら心配で仕事が手につかなくなるとかありそうな話です。
「新NISAに突っ込んで失敗」の方がまだリアリティある
これなら「新NISAで投資を始めて限度の1800万円を突っ込んで失敗」という記事の方がリアリティありますね。
新NISAは始まったばかりのため、5年後の話は創作でしかありませんけれど。
元の記事はすぐに消されてたし、記事を書いていた代表の会社にあった「代表がこんな記事を書いたよ」というプレスリリースを出していましたが、それも消してしまったようですね。
50代独身男性がはまる落とし穴
色々と我慢を重ねて貯金を積み立ててきた50代独身男性にとっては、「頂き女子」のような恋愛詐欺の方が落とし穴になるかと。
恋愛慣れしている人から見れば落とし穴でもなんでもなくても、慣れてない男性にとっては落とし穴になります。
それだけ恋愛というものが、人間の冷静さを失わせるとも言えますが。
しかしながら、この手のケースの方がレバナスに全額投入するよりもリアリティあるのが現実です。