「4人家族で食費月1万6000円」は可能なのか?
先日、Xでとあるポストが炎上した。それは彩り豊かな食事の写真を披露しながら「4人家族で月の食費は米代抜きで1万6000円」という内容の投稿だ。
メインのおかずのほかに副菜のバリエーションも多く、さらに飲食店のような盛り付けだったことで「本当に月1万6000円の食費で毎日こんなに豪華な献立は可能なのか?」という論争が巻き起こったのだ。
こちらのポストは私も少し見ました。今は消えてるようです。炎上というか話題・議論のネタになっていた印象です。
「米代抜き」という注釈付きではあっても、1日あたり4人で530円ほど。
それにしては明らかに多い品数が並んでいたので、どうやっているのか気になるのも必然です。
平日の昼食はそれぞれのお小遣い・給食費で別枠だったり、外食の回数が多いけれどそれも別枠とかのカラクリがあったりするのかどうか。
どういった節約術を駆使して月1万6000円に収めているのか、知りたいですねぇ。
たんぱく質や野菜は足りているのか
もしかすると、野菜は自家菜園で安く済ませているのかもしれません。
でも肉・魚などのたんぱく質が足りているのかどうか。
例えば豚肉100gを100円前後で買えるとしても、家族4人で500g食べたらそれだけで1日あたりの食費とほぼ同じです。
鶏むね肉ならもっと安いぞ、とはなりますが、ずっと鶏むね肉だけとはいかんでしょうし。
仮に豚肉150gを食べたとしても、摂れるたんぱく質は30gほど。
成人のたんぱく質摂取推奨量は男性65g・女性50gですから、これを2回摂らないといけないレベルなんですよね。
金額だけで比べられても困る
どういうカラクリがあるのかわからないこの手のポストを、節約の基準・目標にしてしまうのは危険です。
節約の金額だけを競ってしまうと、健康を害するリスクが出てきますし。
実家から大量の食材を送ってもらって「4人家族で食費月1万円以下」なんていうのは、もはや節約術ではないですね。
実家で全て食事出してもらってる子ども部屋おじさんが、「食費0円」の節約術と言ったら炎上するでしょうから。
平均値だけを基準に老後の生活費を論じるのが危険なように、カラクリがわからない食費の最低値を基準にするのも危険ですね。