「100年人生ゲーム」発売
タカラトミーと100年生活者研究所は、共同で開発した『100年人生ゲーム』の発売を発表しました。
タカラが1968年から発売している『人生ゲーム』は、基本的に億万長者を目指すゲームです。
近年は時流を取り入れるようになっていて、今年10月にはFIREを取り入れた『人生ゲームFIRE』を発売しています。
一方、『100年人生ゲーム』は億万長者を目指すのではなく、幸福を点数化した「ウェルビーイングポイント(ウェルポ)」の獲得を目指すというもの。
14種の価値観を選び、得られるウェルポはその価値観によって変わるという仕組みは面白いですね。
何に幸せを感じるかは、人それぞれですから。
日本人は「平均寿命まで生きたい」と思っていない
100年生活者研究所は、『100年人生ゲーム』を開発した経緯について詳しく説明していました。
開発背景の1番目に書かれているのは、日本人の希望寿命(何歳まで生きたいか)が、平均寿命よりも短いという事実です。
世界各国は平均寿命よりも長いのに、日本だけ短い。平均寿命が長いがゆえなのか、老後の不安が強すぎるからなのか…
開発背景の2番目では、日本人は長寿のネガティブ面だけを見ている点について語られています。
ゲームで「幸福注目力」を高められるのか
高齢者ほど幸福感が高まる「幸福のUカーブ」は日本人にはあてはまらず、「日本人の幸福度は高齢になっても上昇しない」という内閣府の発表を思い出します。
『100年人生ゲーム』を通じて「人生の幸福なできごとに注目する力(幸福注目力)を高めることが狙い」としていますが、「これはゲームだから」と逆効果にならないだろうか…
むしろ老後不安が高まる情報ばかり見聞きしてしまいますしねぇ。
他人とは違う価値観で、自分なりの幸福最大化を目指すというゲームの仕組みはいいと思うので、長寿よりもそこにスポットが当たって欲しいかな。