掛け捨ての保険は損?
「そもそも保険に損得は当てはまらない」というのはごもっともだと思います。
でも長生きの保険である年金も繰り上げ・繰り下げの損得が語られることが多いように、やはり気になるのはしょうがないことですねぇ。
掛け捨ての保険が損というのは、「捨てる」という言葉のイメージと、昭和のお金の価値観の影響が残っているからではないか、と前に書いた通りです。
自分は健康でいられると思うから損だと感じる?
年金が長生きすればするほど金銭的には得であるのに対し、生命保険は早く死ねば死ぬほど金銭的には得です。
しかし早く死ぬと人生としては損なので、損得で論じたくはありませんね。
医療保険の場合は病気になったら、もらう保険金が払った掛け金を上回って金銭的に得になりえます。
死ぬわけではないので得と考えてもいいはずで、掛け捨ての方が得になるはず。
それでも掛け捨てが損と感じるのは、「自分は健康でいられるだろう」という「正常性バイアス」がかかってしまうからかもしれません。
ずっと健康でいたなら掛け捨ては丸損というイメージですからね。
「安心料」をいくらと見積もるか
保険は安心を買うという側面がありますから、払ったお金以上に安心を得られていたら得という考え方もできます。
一方、記事にあるように貯蓄型の保険はその間の家計が圧迫される問題もあり、そのマイナスも考慮すべきでしょうか。
年金にしろ保険にしろ、金銭的な損得だけでなく、自分の生活やメンタルへのプラス・マイナスをどう見積もるかも重要です。
もちろん世帯の形態や世帯収入にもよるので、人それぞれで選択すべきものが変わりますね。
独身である程度の貯金があれば、医療保険・生命保険は要らないと割り切るのもありですから。