年収300万円の人の年金は年収600万円の人の半分?
年収300万円の人が将来貰える年金の額は、年収600万円の人の半分なの?
というタイトルなのに、それに対する回答が全く書かれていないのはなぜなのか…
さらに年収300万円で40年間勤務した場合の年金額は月額12万5000円程度であるから、最新の高齢夫婦の支出・月28万7963円には遠く及ばないと。
いや年収300万円なら単身のままの人が多いだろうし、夫婦であれは少なくとも妻の基礎年金が加えた金額で考えないと。
妻も同じように年収300万円で働いていたなら、世帯の年金額は25万円になりますし。
老齢基礎年金は同額・老齢厚生年金は半分
質問への回答については、年収300万円の人の老齢厚生年金は年収600万円の人の半分です。老齢基礎年金は同額なので、全体としては半分ではありません。
厚生年金に40年加入した場合の老齢基礎年金は、国民年金と同じ月6.8万円です
老齢厚生年金は報酬比例ですから、年収300万円は月約5.5万円、年収600万円なら月約11.0万円でほぼ半分ですね
支払う年金保険料は現在報酬の18.3%を労使で折半し、従業員が支払うのは9.15%です。
つまり年収が半分なら年金保険料も半分。(上限があるので必ずしもではないが)
年金保険料は半分なのに、受け取る保険料は半分よりもずっと多いと考えると、保険料と受取り金額の損得で言えば年収300万円の方がお得だと言えます。
夫婦ともに年収300万円なら
ちなみに夫婦ともに年収300万円で働き世帯年収600万円の場合の年収は、(6.8+5.5)×2=24.6万円で、夫が年収600万円で妻が専業主婦(基礎年金のみ)の場合は6.8×2+11=24.6万円で同額になります。
ただし、夫婦のどちらかが先に亡くなって単身になった場合の年金額は、年収300万円ずつで共働きしていた夫婦は半分になるので大変です。
どちらの場合でも、高齢夫婦の支出は月28万7963円だから老後の生活費は赤字だぞ!と煽れますけどね。