健康に関する実態・意識調査
2024年11月、全国18~79歳の男女3,000名を対象に「健康に関する実態・意識調査(2024年11月定点ココロスタイルリサーチ)」を行いました。本調査は、生活者の意識やライフスタイルの変化の兆しを捉えることを目的として、定点で実態・意識調査を実施するものです。
生活領域別満足度の調査結果では、最も満足度が高いのは「食生活」という結果で、これは日本人らしさを感じます。
食料品の物価も高騰が続いていますが、満足度が高いのはそれにもめげずにうまくやっているからでしょうか。
満足度が低いのは「貯蓄や将来への備え」
一方、満足度が低いのは「貯蓄や将来への備え」で、やはりお金の不安が高い。
若い人も多いからかなり先まで見通しが立たず不安になるから、だと思いましたが、調査の詳細をダウンロード(無料)してみたら、そうではありませんでした。
年代別で「貯蓄や老後への備え」の満足度が最も低いのは50歳代だったからです。
老後が差し迫ってきた年齢なのに、準備ができてなくて焦っているということでしょうか。
一方、60歳代・70歳代は「貯蓄や将来への備え」の満足度が高くなっています。
実際に老後生活に入ってみたらなんとかなった、という人が結構多かったのかもしれません。
「老後不安の3K」は
老後不安の3つの「K」(お金・健康・孤独)について60歳代・70歳代の満足度で見てみると、「貯蓄や将来への備え」が相対的に低く、「健康の維持」と「家族のふれあい・団らん」は高いという結果です。
70歳代でも「健康の維持」の満足度が高いのは意外ですが、「年齢の割に」で考えているのかも。
もちろん、元気だからこのようなアンケートに答えられているという生存者バイアスがかかっている点も考慮すべきでしょう。
また「家族のふれあい・団らん」の満足度は高いものの、「人との交際」はあまり高くないので、独身者(生涯未婚者)の満足度は低くなっていると見るべきかなぁ?