税務調査にAI活用
国税庁は28日、2023事務年度(24年6月までの1年間)の法人への追徴税額が10年度以降で最多の3572億円だったと発表した。中小法人の税務調査では前年度から本格導入したAI(人工知能)を活用した追徴が8割を占めた。
数が多い中小法人の中から、税務調査に入るべき申告漏れが疑われるケースにAIがうまく活用できているようですね。
税務署も全ての法人・個人に対して税務調査に入る余裕はないから、まずは疑わしいところをピックアップして入るわけですが、それにAIの活用は非常に有効なのでしょう。
AIの精度は更に上げていけるでしょうから、これまで「バレないようにうまくやっていた」人が諦めて正直に申告するようになれば最も良いですね。
申告漏れ3位は「コンテンツ配信」
一方、事業所得がある個人の申告漏れの1件あたり金額では、3位に「コンテンツ配信」が入っています。いわゆる「ライバー」さんですね。
1位の「経営コンサルタント」は狙ってやってそうだけど、「コンテンツ配信」の場合はサラリーマンが副業として始めて思いの外儲かってしまったというケースも多いからかなぁ?
VTuberなど事務所に入っていれば確定申告についてもサポートしてくれるだろうけど、個人でやっている配信者も多いでしょうからね。
でも知らなかったで許されるわけではないので、しっかり追徴課税されます。
一罰百戒の効果で
かつて同人誌の売上でマンションを買ってた人が脱税でニュースになったら、皆しっかり申告しようと話題になりました。
FXや暗号資産などでも、申告漏れ・脱税のニュースによってちゃんと申告しないといけないと気づく人がいますし。
配信者も一罰百戒の効果で正しく申告する人が増えればいいですね。
現金手渡しで売上金額が捕捉されにくい同人誌と比べれば、配信者の場合は配信プラットフォームの会社の金の動きを見れば一目瞭然なので隠さない方が吉です。
税務調査の話を聞くと、伊丹映画の名作『マルサの女』を思い出すのですが、現代版でリメイクしないかなぁ?
Netflixさんあたりが作ったら面白い作品になりそうな気がします。