物価高が家計に与える影響調査
1.物価高の影響を受けている人は全体の約9割!
2.約4割が物価高の影響で生活がとても厳しいと実感していると回答。
3.物価高で生活が苦しくなっているのは都心部の若年層に多い。
東京在住の20・30代のうち、6割が「生活が厳しい」という回答結果に。
SOMPOダイレクト損害保険株式会社が全国の20歳以上の男女を対象に行った、物価高が家計に与える影響調査の結果です。
1年前の調査結果よりも物価高による影響を受けていると回答した人が増えていて、その費用では「食費」「光熱費」「ガソリン代」が高いという順当な結果ですねぇ。
都心部の若年層の生活が厳しくなっている
「物価高により生活はどれぐらい厳しくなっているか」との質問に対して、「かなり厳しい。貯金を切り崩すレベル」と「本当に厳しい。明日の食べ物にも困るレベル」を合わせて36.8%。
さらに東京都の20代と30代に限れば60%が生活が厳しいと回答しています。
物価高で年金生活者が厳しくなっているイメージがありますが、むしろ都会の若者の方が厳しくなっているようです。
都会では食品の値上がりがより大きいとか、都会の狭い賃貸では自炊がしにくく、食費の節約がしにくいといった事情があるのでしょうか。
この数字を見ると、高齢者(年金生活者)の中だけに弱者・困窮者がいると認識してはいけませんね。
生活困窮者は通信費を見直すべき?
一方、生活困窮世帯の収支を調査したところ、通信費の割合が総務省の家計調査の平均と比べて高いという結果がありました。
単身世帯で言えば、家計調査の平均が6,610円なのに対し、生活困窮者は11,624円とかなりの差があります。
生活の基礎支出は96,070円なのに、通信費の割合が高すぎですね。
キャリア決済で購入したサービス(課金)もこの通信費に含まれているのかもしれませんが。
キャリア系の中でも安いプランにすればいいのですが、それを選ぶ(乗り換える)知識・情報が不足している可能性もありそう。
困窮すると複雑なことに頭を使えなくなるものですし。
これまでも「節約するなら先ずは通信費の見直し」だと言ってきましたが、その必要性が裏付けられたように思います。
若い人にとってスマホと通信回線は絶対欠かせない存在ですし、1万円くらい当たり前という感覚でも不思議ではありませんが…