世界の働く意識調査・アジア太平洋版
ランスタッド株式会社による「2025 ワークモニター アジア太平洋版」のニュースリリースです。
お金に困らなければ働くのを辞めるのか続けるのか、を聞いた質問に対して、日本の労働者は「お金に困らなくても仕事を続ける」と回答した人の割合が64%だったそうです。
アジア太平洋全体では50%だったそうなので、日本では「FI達成しても働き続ける」人が多いのかもしれません。
ただしZ世代は「お金に困らなければ働かない」と51%の人が回答しているようなので、労働意識は世代間ギャップが大きいようです。
FIREムーブメントの裏で「FI会社員」が増えている?
昨年11月に、大和総研が『FIREムーブメントの裏で増える「FI会社員」』というコラムを発表していました。
「FI会社員」とは、「FIを実現しても早期リタイアせず働き続ける会社員」のことだそうです。
まさに「お金に困らなくても仕事を続ける」人のこと。
「いつでも辞められる」状況が心地よいのか、「会社員である(会社組織に所属している)」が精神の安寧になっているのか、あるいは「働くことで得られるもの(承認欲求)」が必要なのか…
色々なタイプがいそうですけど、コラムでもどれくらいいるのかわかっておらず、あくまでいるだろうという推定に過ぎません。
ただ「お金に困らなくても仕事を続ける」がかなりの割合いることからも、一定数いるのは間違いなさそうです。
職場に良い友人がいても収入が減るなら辞める
一方、「職場に良い友人がいれば収入が減っても構わない」と回答した人は、アジア太平洋全体では43%だったのに対し、日本は19%と著しく低くなっています。
日本は終身雇用で帰属意識が高いと言われていたのは昔の話ですかね。
それとも、収入が減ったら生きていけないレベルの低賃金の会社が多すぎるから?
職場に良い友人がいつつ、もしも待遇が悪くなるならいつでも辞められる、という状況で働ける「FI会社員」が一番いいポジションかもしれません。