「資産1億円」の残高を見ても心はからっぽ
「老後資金に不安はない。でも、胸にぽっかり空いたこの穴は埋まらない――」。資産1億円を築いた68歳男性が抱える“想定外の後悔”。人生をかけてお金を貯め続けた結果、何が残ったのでしょうか。
「老後資産として1億円を築いて不安はないけど…」というところは創作感が否めない設定ではありますが、完全リタイア後に「何をしていいのか分からない」となる人が少なからずいるのは事実。
だから老後は「キョウヨウとキョウイク」が大事だ、と言われているわけで。
やることがないならいっそ働いた方がいいと思いますが、1億円の資産があるのに働くというのは馬鹿馬鹿しく感じるのかもしれません。
「お金を使えない心理」のせいなのか?
記事では「資産はあるのに使えない」ことが足枷になっているという展開ですが、そうなのでしょうか?
「ゴルフを始めようとしたが一緒に回る仲間がいない」のだから、お金を使う気持ちがなかったのではなく、友達がいなかったせいでは…
友達がいれば暇を持て余すことは少なくなるし、人付き合いには必ずしもお金が必要なわけではありません。
社交性がある人なら老後に新しい人間関係を作れるけどそういう社交性はなく、かといって一人で時間を潰す能力(ぼっち耐性)もないということ。
そういう人は妻に纏わりつくことから「濡れ落ち葉」や「わしも族」と呼ばれていますが、妻が相手にしてくれないとどうしようもない。
つまるところ、お金の問題じゃないですよねぇ。
独りに耐えられないなら人間関係のお金は使っておく
節約・貯金に熱心な人でも、人間関係の維持については例外の一つとしてよく挙がる項目です。
もちろん人間関係(交際費)ならいくらでも使っていいというものではなく、大事にすべき関係にはしっかりお金を使うということ。
見栄や世間体のために使ってしまうのはもったいないですけどね。
必要な人間関係の数は人によって違いますが、独りに耐えられないような人は人間関係の維持にお金を使っておくべきでしょう。
「妻がいるからだいじょうぶ」という認識は持たない方がいい。
後悔するならこの点ではないのか、と思う記事でした。