貯金2000万からのセミリタイア継続中

40代・貯金2000万円で無謀なセミリタイア生活を始めて5年以上継続中。気がつけば50代に…

「遺族年金は夫の年金の約6割」だと勘違いした結果

年金生活の実態ルポ

jisin.jp

YouTubeチャンネル『梅子の年金トーク!』を運営する梅子さんにに聞いた、リアルな年金生活のルポです。

年金が夫婦で月19万円しかないため「趣味にはお金をかけていない」、など比較的苦しい年金生活者のケースが並んでいます。

家計調査では夫婦高齢者無職世帯における年金収入の平均は21万円を超えていますから、世間的にはもっと貰ってる人がたくさんいる計算になりますね。

「遺族年金は夫の年金の6割くらい」はどこから?

気になったのは、ケース4の夫と死別して遺族年金10万円を受給しているという女性です。

遺族年金10万円」に自分の基礎年金を加えればおそらく生活保護が必要なレベルを大きく超えるので、おそらく自分の年金と合わせて10万円なのでしょう。

なので正確な遺族年金の額がわかりませんが、「(夫の年金の)6割くらいが受け取れる」という情報を勝手に信じて勝手に裏切られたと感じているような…

遺族年金は夫の年金の6割くらい」がどこから出てきた情報なのか気になりました。

「夫婦の年金の6割くらい」と勘違い?

遺族年金は夫の年金のうち、老齢厚生年金(老齢基礎年金を除く報酬比例部分)の4分の3(75%)が正しい答えです。

夫の年金全体の6割になるのは、よほど報酬比例部分が多い人。

仮に夫の年金が老齢厚生年金24万円+基礎年金6.5万円だとすると、遺族年金は18万円ですから、18÷30.5=0.59で約6割です。

老齢厚生年金24万円は仕組み上不可能なレベルですけれど…

これが「夫婦の年金の6割くらいになる」という意味が発端だったならわかります。

夫の老齢厚生年金12万円+基礎年金6.5万円×2(夫婦2人分)とすると、夫婦の時は合計25万円、夫が亡くなったら遺族年金9万円+妻の基礎年金6.5万円の合計15.5万円で、まさに夫婦時代の約6割となります。

これも夫の老齢厚生年金(報酬比例部分)次第で割合は代わりますから、平均的な人なら6割という意味でしかありません。

夫が亡くなったら妻は基礎年金だけの生活を強いられるわけでもなく、夫婦時代の半分になるわけでもないと。

税金や社会保険料で天引きされる分を考えれば6割よりも多くなるはずです。

いずれにせよ、将来もらう年金額やもしも夫がなくなった場合の遺族年金などは、正確な数字を確認しておくことが大事ですね。

聞くのがこわい年金の話 ─ 年金、いくらですか?