令和の管理職は“罰ゲーム”?
以前から「管理職になりたくない」という若者が増えているとは言われていて、その理由の一つが管理職が「罰ゲーム」化していること。
管理職言えば一般的には課長あたりが一番下で、与えられる権限も企業・職場によってピンキリで「なんちゃって管理職」もあります。
もっと上に行けばメリットも多いとは思いますが、行ける保証はないのだからデメリットが目立ってしまうのはしょうがないですね。
平成の時代から下っ端の管理職は損なイメージ
ただ、働き方改革やコンプライアンスにうるさくなった令和の時代に管理職が罰ゲーム化したかというと、私が会社員をしていた平成初期から損なイメージはありました。
残業代が出ないから給料が下がるとか、労働組合から外れるから守ってもらえなくなるとか、損な話を聞いていましたから。
だから私も管理職になりたいとは思ってなかった人間の一人ですし、IT関係だったこともあって転職したりフリーランスになることは選択肢として持っていました。
元々損だったところに、働き方改革・コンプライアンスでさらに罰ゲーム化しているのは間違いないとは思います。
「日本では管理職に昇進しても幸福度は上昇せず、健康状態は悪化する」というデータもありましたし。
FIREブームの一因に?
それでも昔なら、年功序列・終身雇用によってある程度の年齢になったら管理職になって定年まで勤め上げる、というキャリアパスを持っていた人が多かったのでしょう。
今はそういうキャリアパスを描きにくい時代になっていて、管理職になって身を粉にして働くような人生を選択したくない人も増えているのかな。
では管理職にならずに定年まで働くという選択を望んでいるのかというと、それができる職場ばかりでもないはず。
年下の管理職に使われるのを嫌がる人もいるでしょうね。
その代わりの選択肢として考えられるのは、独立する・フリーランスになるであるとか、FIRE・早期リタイアするとか。
数年前からのFIREブームの一因には、この「管理職の罰ゲーム化」があるのではないか、と。
その一方で終身雇用を望む人が多いのも事実ですから、管理職の罰ゲーム化をなくす努力だけでなく、管理職にならずに定年まで働ける環境を整えるのも必要なことだと思います。