「年を取るほど時間の流れが早まる」は間違い?
なぜ人によって時間の流れの早さが異なるのか。心理学者の内藤誼人さんは「各種調査によれば、時間の流れの早さは年齢で決まるわけではなく、その人の生き方や心のあり方によって決まる」という――。
年を取るほど時間の流れが早く感じる現象は「ジャネの法則」として知られています。
「生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に反比例する」というものですね。
これが間違いというのはちょっと言い過ぎで、ベースとしてはジャネの法則があるものの、それだけで決まるものではなく、生活によっても変わるということですね。
よく言われる「楽しい時間はあっという間に過ぎる」などは、多くの人が感じていることだと思います。
暇を持て余すと時間の流れが遅いと感じる
「楽しい時間はあっという間に過ぎる」が真であれば、つまらない時間は遅く感じるということ。
介護施設に入居している年配者は、楽しいことがなく暇を持て余しているから時間の流れが遅いと感じるのでしょう。
つまらない時間ほど遅く感じるのだからそれは苦痛でしかありません。
「FIREは一ヶ月で飽きる」と主張する人は、「自由な時間」はつまらなくて遅く感じると思っているのでしょうね。
「自由な時間」を何に使うかはその人次第であって、「自由な時間の過ごし方」が上手いかどうか、FIREする前にわかればいいんでしょうけどねぇ…
「時間の流れが早い」セミリタイア生活は幸せの証か?
逆に言うと、「時間の流れが早い」と感じているのは幸せの証でしょうか。
今の私はセミリタイア生活で自由な時間がたくさんありますが、「時間の流れが早い」と感じている方なので、幸せなのだと思っておきます。
ここまでネットサービスが発達していなかった25年ほど前の無職期間でも、「時間の流れが遅い」とは感じなかったくらいです。
今は飽きずに過ごせるものがたくさんあるし、歳を取ってさらに早く感じるようになっています。
時間の流れ感じ方は、幸せのバロメーターとしてわかりやすくていいかもしれませんね。
