オルカン買う人は出世できない?
昨年、「オルカンを買う人は出世できない」が論争になったことは、残念ながら存じておりませんが、そんなタイトルを見たら釣られてしまうのは確実です。
「勧められたから」「みんなが買ってるから」という理由で中身をよく理解せずにオルカンだけを買うのは良くないという主旨であれば理解できます。
「出世できない」という表現は古くささしかないのは記事でも指摘されてる通りですね。
今なら「オルカンを買う人は二流」の方がまだ良かったかと。
投資先選びに時間と労力をかける方が出世の妨げ
自分の大切な資産なんだから、しっかり吟味して投資先を決めるべきというのは正論です。
ただそのために様々な投資先(投資信託or個別株)について時間と労力をかけて調べて決断を下すなら、その時間と労力を仕事のために使った方が出世できるのでは?
いやむしろ、出世のために忙しいとそんな時間がないものでしょう。
調べれば調べるほど、どこにどういった配分で投資したらいいかがわからなくなりかねませんし。
(新)NISAで投資を開始しようという人であれば、「まずはオルカン」でいいのでは。
そこから投資額を増やして行くときに、オルカン以外の選択肢を考えればいいし、敢えて時間をかけずオルカンを増やすという選択もありでしょう。
「管理職になりたくない」が7割以上の時代に
新NISAではオルカンとS&P500が圧倒的人気であるため、逆張り記事が出てくるのはしょうがないのでしょう。
ある調査では、一般社員の7割以上が「管理職になりたくない」と答えている時代に「出世」というワードを使ってるのは面白いですね。
ちなみに、出世できない人の特徴の一つとして「目先の利益を優先する」があるそうです。
この特徴だけで言えば、短期的な利益を求めて投資先を選ぼうとする人は出世できないタイプ。オルカンで長期投資をする方が出世に近いと言えますか。
長期的なビジョンを持って行動する、という意味ですから、ちゃんと理解して長期投資をするならば、ですけれど。
いずれにせよ、出世する気がない人には関係ないし、FIREを目論むなら利益優先したくなるかもしれません。
