「年金は目減りする」は誤解?
「年金は目減りする」「年金はもらえなくなる」そうおっしゃる方が少なくありません。だからこそ、老後のために自助努力が必要と投資に励もうとするのですが、本当に公的年金はあてにならないのでしょうか?
「年金は目減りする」と「年金はもらえなくなる」(=年金制度が破綻する)については、それぞれ言っている人がいるのは事実です。
かく言う私も「年金は目減りする」とは言っている人間の一人。(もらえなくなるとは思っていない)
では「年金は目減りする」は誤解なのでしょうか?
年金制度が破綻しないように年金を目減りさせているのではないのかと…
「目減り」の定義による
記事では、基礎年金(国民年金)の支給額について、過去10年はプラス改定で推移しているから目減りはしていないとしています。(ただしマイナスの年もあり)
年金額は減っておらずむしろ増えているのは事実ですが、「目減り」とは物価を考慮した実質の価値で考えるものではないのかと。
「目減り」を検索してみると、2番目の意味として「実質的な価値が減少すること」と書かれています。
さらに例文として「インフレで貯金が目減りする」が書かれていて、まさにこれのこと。
名目賃金は増えているものの実質賃金はマイナスが続く日本もこの状況です。
言うならば「実質目減り」
年金の「目減り」が名目支給額を指すのか、実質支給額を指すのかによるわけですが、現状はマクロ経済スライドによって実質支給額でマイナスになっています。
だから報道でも「実質目減り」と書かれるわけで、「年金が目減り」を誤解で片付けてはいけないでしょう。
特に年金額が少なくて食費の割合が高い世帯において、今の食品価格の高騰は実質目減りしている実感が強いはず。
エンゲル係数が28.6%で1981年以来44年ぶりの高水準になっているのも食品高騰の影響が大きいわけで。
「実質目減り」はしばらく続きそうですね。
