退職金で投資デビューした60代元高校教師
老後の命綱であるはずの数千万円の退職金。しかし、定年まで質素倹約に励んできた「真面目な人」ほど、大金を手にすることで足元をすくわれることも。本記事では、FP事務所MYS(マイス)のFP・工藤崇氏が、退職金で投資デビューした60代元高校教師の野島さん(仮名)の事例をもとに、リスク管理が疎かなまま、投資に退職金の全額を投じてしまう危うさについて解説します。
60代元高校教師が退職金2,300万円で投資デビュー、全額を一つの不動産クラウドファンディングに突っ込んだら運営会社から破産してお金は返ってこず…というシナリオです。
一つの不動産クラウドファンディングに退職金の全額を突っ込むのがそもそもの間違いではありますが、元本割れではなく一切の返金がないなら詐欺を疑う案件ではないかと。
投資家からの出資金については分別管理の義務があり、仮に土地の購入済みであれば、それを売却して少しは戻ってきてもいいはず。
倒産したのなら残った出資金を少しでも取り戻すべく、被害者で集まって訴訟すべき案件でしょう。
どうして諦めちゃってるのかなぁ?
記事の中で不動産クラウドファンディング一般について悪く書かないのは、おそらくこのサイトにとっていいスポンサーだからでしょうか…
元ネタはゲートウェイ成田?
新東名の道の駅の不動産クラウドファンディングで破産した案件の話は聞いたことないので、この部分は完全なフィクションでしょう。
そもそも、高速道路にはサービスエリアがあるため、道の駅を作るとすれば高速道路のインターチェンジ近くの一般道路沿いですね。
サービスエリアが充実している昨今、わざわざ降りて道の駅に寄るのはハードルが高い。
フィクションとしては現実味のない話だと感じました。
元ネタとして思い浮かんだのは、もちろん「みんなで大家さん」が手掛けた「ゲートウェイ成田」計画の案件です。
成田空港という交通インフラに近い案件で、これから開発するという点で一致していますから。
みんなで大家さんの集団提訴は合計2500人に
みんなで大家さんを運営する都市綜研インベストファンドに対し、出身金の返還を求める集団提訴は、合計2500人にのぼっています。
一人当たり1000万円近くですから、この中には退職金から相当額を突っ込んだ人もいそうですよね。
ソーシャルレンディング・不動産クラウドファンディングについては、金融庁や国交省が無登録業者などに対する注意喚起を行っていますが、登録業者であってもこの有り様です。
初めて投資をしようとする人は特に注意が必要な投資先になりますね。
